ディスポーザー

ディスポーザーが動かない!故障のときは修理か交換かどっち?

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「ディスポーザーが動かなくなった。故障なのか、使い方に問題があるのかなぁ。ディスポーザーを10年利用してきたけど、ついに動かなくなってしまった。ディスポーザーが故障したり、調子が悪い時にどの様に対処すれば動くようになるのか知りたい。」

このような疑問に答えます。

本記事では住宅業界でディスポーザーの本体を販売、設置してきた経験、自分でも13年以上利用してきた体験をもとに説明していきます。

ディスポーザーが動かなくなる時期、寿命はどのくらいか知ってますか?

約7年~10年前後です。

そもそもディスポーザーって何?という方は一度、「ディスポーザーとは」の記事をご覧ください。

 

もし、利用が短いのに故障ぎみだったり、動かそうと思っても動かないなど原因がわかならない場合は、時間や手間を無駄にかけて生ごみ処理をすることになってしまいます。

ディスポーザーが故障かな?動かない原因をは何だろう?という故障の原因を知ることで改善される場合があります。

動かない場合の自分での直し方もお伝えします!

この記事がディスポーザーを使う皆さんの参考になったらうれしいです。

ディスポーザーの詰まりの改善方法に関してはディスポーザーの排水詰まりの解消方法【スッキリ!】も参考にしてください。

ディスポーザーが動かない理由

動かなくなる原因は大きく2つある

  1. ディスポーザー使用時の人的なミスにより動かない
  2. ディスポーザーの長期利用による劣化が原因で故障

上記の理由を説明すると、

①は自分自身がディスポーザーを利用する際に操作を誤った、または入れてはいけないものを入れてしまって挟まって動かないというパターン。

②はディスポーザーを長年利用したことによる故障。いわゆる経年劣化。ディスポーザーの寿命ということ。

上記をふまえた上でどんな故障があるのかとその対処方法について解説します。

ディスポーザーの詰まりについては別の記事で解決できるかもしれませんのでご覧ください。

これを読んでいただいている皆さんは、何か最近ディスポーザーがおかしい、または、交換する前に修理すことができればいいなぁとお考えではないでしょうか?

最後までじっくり解説しますのでお読みいただき、助けになれば幸いです。それでは説明していきますね。

ディスポーザーが動かない原因は?

ディスポーザーの投入口

ディスポーザーが動かない原因はさまざまです。細かく掘り下げてその原因と症状を解説します。

原因1:ディスポーザーの内部に異物が入って動かない

ディスポーザーに異物を入れてしまうことが原因で起動しなくなるパターン。

金属類や陶器やプラスチックなど人が口に入れて消化できないものは、硬いものはディスポーザーにも入れないようにしましょう。

動かない原因がスプーン、フォークをなどの金属類を入れてしまったかもしれない!と思ったときには、投入口からライトで照らして見てみましょう。

異物が入って回転盤とハンマーの間に挟まることで起動を妨げていることがあります。

故障したかどうか判断が難しいこともあるでしょう。粉砕室をのぞき込んだ際に、中心ではなく周りのギザギザしている溝を見てみましょう。

異物を意図的に入れる人はいないですよね。ほとんどの方が「ついうっかり、知らないうちにスルッ」と内部に潜りこんでしまって、ディスポーザーを起動させたら引っかかってしまったという人的ミスのパターンです。

異物を入れてしまった際に、年数が経過していると(7、8年利用している場合)、内部も想像以上に劣化(サビ・腐食)が進行しています。その状態で異物が入り内部に穴をあけてしまったり、モーターに負荷がかかり故障してしまうケースも珍しくありません。

原因2:コンセントが抜けている

これは初歩的なミスで故障ではありませんね。自然にコンセントが抜けることはほぼありません。

しかし、キッチンのシンク下にコンセントがありますので、収納しているものが引っかかって外れてしまったのかもしれません。

故障で動かないのではないので修理する業者さんを呼ぶ必要はないパターンです。ご自身でコンセントを入れて起動するか確認しましょう。

シンクの下のキッチン形状が引き出しの場合は、少々面倒ですが、引き出しを外してからコンセントの部分を見てみましょう。

原因3:スイッチの故障

蓋スイッチの接触が悪い場合、劣化している場合は動きません。年数が経過すると蓋スイッチ部分が故障したり、センサー自体が寿命で故障したりします。

長年利用した場合にはスイッチが劣化により故障して動かなくなってしまったり、フタ自体が変形してしまうこともあります。特に熱湯をかけるてフタが溶けてしまったり、変形してしまうこともあります。

年数が経過している場合は、フタを取り替えればなおると思うかもしれませんがそんな単純な仕組みではありません。本体交換になるケースがほとんどです。

原因4:本体のモーターの故障

長年利用すると明らかに昔に比べてパワーがないのではないか?と感じることもあると思います。

モーターが弱まると粉砕したはずの生ごみが粉砕室内にたまったり、排水詰まりをおこしたりします。モーターに負荷がかかると動かなくなることがあります。

かなりモーターが弱ってくるとシンクの水はけが悪くなったりします。かなりストレスですよね。

水が抜けるのに数十分かかるようになったらただの詰まりではないかもしれません。毎日利用しているのだから故障してもおかしくはないのですが。

7、8年利用している場合で粉砕力が落ちてきている場合は、上記症状になりやすいです。調子が良い時は動いて、また動かなくなる。

そんな状況の場合はモーターが故障しかけている状態です。そろそろディスポーザー本体の交換時期かもしれません。

原因5:ディスポーザーの電気系統が故障

スイッチを入れてもウンともスンともしないということがあります。何かディスポーザー自体は動こうとしているみたいだけど起動しない場合です。

ディスポーザー内部の電気が関係する部分に水が入り、サビがついて故障していることが考えられます。

内部の基盤が劣化したり、錆び始めて起動しなくなるパターンが多いです。水と隣り合わせの設備(家電製品と同様)なので仕方ありません。

ディスポーザーは通常どおりにお使いの場合、短期間では故障しませんが利用時に異物カミコミなどによる負荷が想定以上にかかることで寿命が短くなることがあります。また、入り込んだ水が乾くと動いたり、また水が入り込むと動かなかったりと不調になるケースが多々あります。

本体内部の電気系統に水が入り込むと漏電でブレーカーが落ちる場合もあります。危険な状態になる前に交換した方がよさそうです。

原因6:本体が漏電

漏電はディスポーザーの使用期間に関係なく起きることがあります。

異物を何度も投入して起動してしまうことで、ディスポーザー内部が破損して水が電気系統に入ってしまい故障します。

スプーンやフォークなど硬い物をうっかり入れてしまうと粉砕室が想定上に傷つきますので、繰り返せばやがて穴が開き漏電します。

ブレーカーが落ちたりすることで気が付くことがあります。

原因7:繊維質の野菜や糸などが絡まっている

動かない原因としてあまり考えにくケースですが、回転部に繊維質の強い野菜などが絡まっていませんか?内部のハンマーの部分や回転する軸の部分に絡みついていると、モーターに負荷がかかり故障の原因になることがあります。

本当にまれですが、のぞき込んでライトで照らして状況を確認しましょう。DIYでできることですので、説明書と照らし合わせてみると良いでしょう。

構造上、粉砕物や生ごみの詰まりが原因でディスポーザーが動かないということは少ないです。しかし、「詰まっているのが起動の原因ではないか?」と推測するのであればDIYで詰まりの除去と解消方法を試してみるのも良いかと思います。納得してから交換であれば府に落ちますよね。

原因8:過負荷保護装置が起動

過負荷保護装置とは、ディスポーザーを故障させないように一定の負荷がかかると電源を落とす安全装置の事です。自動的に装置が作動して動きを止める仕組みです。

一時的に強いショックや負荷がかかり動かなくなった場合は、リセットボタンを押して復旧することが多々あります。

リセットボタンは、機種によりついている部分がことなります。ほとんどの場合は本体に赤いスイッチがあります。

もしくは、最近のディスポーザーの場合は、フタスイッチにリセットが設けられているメーカーもあります。各社異なりますので、取り扱い説明書を確認しましょう。

自分自身でも出来るので業者さんを呼ぶ前に、取り扱い説明書で直し方を確認しましょう。説明書を見ながら試してみると良いでしょう。

動かないときの修理方法

ディスポーザーが動かない

故障の原因、動かない理由がなんとなくわかった!同じ症状はこれだ!と自分でもできそうな場合もあるかと思います。初歩的なミスにより解決することも出来る可能性があります。


修理が必要な場合や交換でなければ解決できない場合は、専門業者に相談するのがおすすめです。トラブル内容と利用年数により修理が可能な場合、本体ごと交換が必要な場合に分かれます。

ディスポーザーの寿命(耐用年数)は7~10年前後です。寿命を超えて使用している場合は、動かない場合がほとんどです。

自分で確認してから専門の業者さんに依頼をしましょう。

ここでは、直し方と確認方法について解説します。

修理方法1:異物が入ってしまった場合

スプーンやフォークなど異物が入ってしまった場合(いわゆるカミコミ状態)にある場合で、設置から利用年数が4、5年以下なら自分で修理が可能な場合が多いです。

自分でも投入口から見える場合がありますので、ペンチなどで抜き取ることができるかもしれません。

異物を自分で取り除く方法

  1. ディスポーザーの電源プラグを抜く(シンク下の収納部)
    シンクの下が引き出しの場合は分電盤のディスポーザーをOFFにする
  2. フタスイッチを取る
  3. カミコミ解除棒を内部に入れて回転させる
  4. 電源をいれなおす
  5. リセットボタンをおす
  6. 水を流し、フタスイッチをONにして起動させる


機種にもよりますがカミコミを解除するための棒、カミコミ解除レンチが付属でついている場合は併用してみましょう。

解除棒や解除ハンドルがない場合は、菜箸などを利用して何とか内部のターンテーブルを回転させます。

蓋がロックしている場合は、どんなに力を入れても開かない場合がほとんどです。無理に開けようとすると蓋が壊れたり、蓋と本体のスイッチ不良になることがあります。

修理を依頼する前にメーカーに連絡して修理でなおる症状なのかどうかを確認しましょう。

異物が取り除けた場合でも内部が故障して起動しなくなる場合もあります。特に耐用年数に達している場合は内部の回転軸が曲がってしまい異音を伴うようになります。この症状の場合はほぼ交換になります。

修理方法2:蓋スイッチの故障した場合

長年利用することで蓋のスイッチがすり減ったりすることもあります。もしくは熱湯を流し込んだ際にディスポーザーのフタにかかり変形してしまうこともあります。

使用年数が短い場合は、熱湯によるフタの変形により接触不良も考えられるかもしれません。

フタスイッチの接触が悪くなった場合で蓋だけを交換すれば直るのでは?と考えるかもしれませんが、長年利用している場合はフタの交換で直ったというのは本当にまれです。

耐用年数を超えている場合、またはそれに近い場合はフタ交換だけで直ることはほとんどありませんので、修理は難しいかもしれません。本体の交換を検討しましょう。

修理方法3:モーターが故障した場合

モーターが故障した場合は交換となります。機種やメーカーの仕様にもよりますが、構造上モーターだけを交換することは難しいことがほとんどかと思います。

仮にできたとしてもかなり割高となることでしょう。

モーターを交換する費用にプラス3,000円ほど捻出すれば全体交換ができてしまう価格になるかと。メーカーや専門業者に聞いてみましょう。

修理方法4:電気系統の故障した場合

電気系統が故障した場合は、そのほとんどが長期利用による寿命が多いです。水まわり家電、設備が壊れないことはありません。

全体の交換となることがほとんどです。メーカーや専門業者に聞いてみましょう。

修理方法5:漏電で故障した場合

ディスポーザーが漏電でして動かなくなることがあります。この原因のほとんどが長年使用して劣化(経年劣化)による水漏れです。

漏電で内部に水が入り込んでいますので本体の交換が必要です。専門で販売、施工している会社に依頼するか販売サイトで購入を検討しましょう。

ディスポーザーが動かなるのはおよそ7年くらいで本体が傷み始めると言われています。漏電になった場合は、コンセントを外し本体の交換を検討しましょう。

故障した場合の修理費用はいくら?

ディスポーザー修理

故障した時に自分で異物を取り除いたり、詰まりを改善させることができればよいですが故障の原因がわからない場合もありますよね。

自分では手に負えないなと判断した時は修理を依頼するしかりません。では、その時に誰に依頼すればよいのかを費用感を含めて解説します。

ここでは、異物が入って噛み込んでしまった「カミコミ」の場合と入れてはいけないものが詰まった「詰まり除去」の場合の費用を比較してみましょう。

修理費用①:ディスポーザーメーカー関連会社の場合

製造メーカーなので自社製品を熟知しています。メーカーの大小によりサポート体制も異なります。製造元なのでさまざまな故障時の状況を判断するのが速いのが特徴です。

メーカー関連会社が対応することが多く、幅広く細かく対応をしてもらえるのがメリットです。細かくといっても経年劣化(耐用7年~10年経過してい場合)が進行している場合は、故障ではないため修理ができない場合も多々あり。

カミコミ除去12,000円~15,000円前後
詰まり除去・排水不良12,000~15,000円

修理費用②:ディスポーザー専門会社の場合

メーカーから一定の技術力や専門知識を得ているため、取り扱いメーカー毎の故障事例や対応実績がある会社に依頼すると良い。

ディスポーザーは一般的な住宅設備と異なり、需要も少ないため全メーカーの部品をすべて持っているかというとそのようなことはない。

カミコミ除去10,000円~15,000円前後
詰まり除去・排水不良10,000~15,000円

修理費用③:水道専門会社の場合

水道やトイレを中心に修理をする設備会社。ディスポーザー専門ではないため、ノウハウは少ないが小回りを利かせてくれるのが良い点。

一時的な故障などは改善してくれる場合があるが、水漏れや本体劣化による根本的な改善は難しい。

カミコミ除去10,000円~15,000円前後
詰まり除去・排水不良6,000~13,000円

 

ディスポーザーの交換工事費用は?

ディスポーザーの修理

修理や故障で業者さんを探そうとしたとき、一昔前は管理会社などに相談して業者さんを教えてもらえばスムーズでした。

今はネットで、ディスポーザー業者を簡単に探すことができます。比較しつつ最も安心できて経験がある修理業者を探しましょう。

修理では直すことができないと言われた場合の交換費用についてメーカー別に説明しますので参考にしてみてください。

  • フロム工業
  • パナソニック
  • リクシル
  • マックス
  • 安永エアポンプ
  • テラル
  • スキューズ
  • エマソン
  • アナハイム

上記のディスポーザーメーカーがあります。代表的な機種を記載していますので参考にしてください。

ディスポーザーの製品価格

メーカー最新機種名・製品名
フロム工業
パナソニックパナソニックディスポーザ
KD-133V1
(2020年3月末で生産終了)
リクシル
ランドミルDPR
(2023年3月末で新規受注終了)
エルポ
エルポ(LPO)
(2023年3月末で新規受注終了)
マックスGD-B181
GD-B181シリーズ
本体価格7~9万円
GD-B182
GD-B182シリーズ
本体価格7~10万円
安永エアポンプ

YD130
YD130BWPシリーズ
本体価格7~9万円

YD200
YD200BWPシリーズ
本体価格7~9万円

テラルDSP-75H
DSP-75H
本体価格8~10万円

スキューズ
モデルF13
エマソン
AC-105B
アナハイム
エコロジック

※上記に表示される価格は相場です。事業者により製品は変わります。また、工事代、処分費、諸経費などがかかりますので各事業者に確認してください。

たくさんのメーカーがありますが、価格が安くて性能が良く、全体のバランスが良い製品を選びましょう。

ディスポーザーの本体価格の一覧表を参考にしてください。


最近はもともと設置されていたものと同様のメーカーは撤退している場合があるかと思います。その場合は、後々の修理や交換も考慮すると情報が多くある会社の製品が良いでしょう。

例えば、設置されていた会社が撤退しているのなら、フロム工業製のディスポーザーやスキューズ製のディスポーザーが良いでしょう。
>>おすすめのディスポーザーメーカーのページを参考にしてください。

なぜならこの2メーカーの特徴が耐久性も良く、カミコミや詰まりを軽減させる機能があるから。通常通り仕様していれば部品交換など修理する機会が多くはないはず。

修理にかける費用やメンテ費用はなるべく抑えたいの方であれば、2メーカーを選べば間違いないですね。

工事費用

交換の費用は、本体価格以外に工事費用と壊れたディスポーザーの処分費が掛かります。

目安の工事代はの相場は3万円前後です。

既存の処分費は2~5千円前後です。

費用相場としては10万円前後くらいで抑えられれば合格でしょう。

最近では、DIYで作業したいと思う方も増えてきて動画を見ながら自分でトライする方も参考になると思います。



総括:ディスポーザーが動かない時は交換工事を検討しましょう

スプーンが挟まったとか、利用年数が2~3年なのに調子が悪い場合は自分で確認から始めましょう。

特に詰まりなどは、ディスポーザーの排水詰まりの解決方法の記事を参考にしてください。

まずは取り扱い説明書を見て、自分で直せる範囲のことは試してみるのが良いかもしれません。

まだ新しいうちはDIYで修理できる場合もありますし、詰まりなどはちょっとしたアイテムで直る場合もあります。

つまりの除去や清掃をした場合は、日々のメンテナンスをこまめにして余計な費用をかけないようにしましょう。

明らかに交換が必要な状況であれば交換工事を検討しましょう。